心電図とは

こんにちは。私たちの心臓は1分間に約70回拍動しています。1回の拍動で約70~80ミリリットルの血液を送り出すことができますので、1分間に約5リットル、1日には約8トンの血液を送り出していることになります。これをひとときも休まず、一生にわたって続けるので、心臓はなんと大変な仕事をしているのかと驚かれると思います。

その心臓の検査で最も基本的なものが心電図です。

通常、病院で実施するのは標準12誘導心電図といい、12通りの波形を記録します。検査そのものは1分間もかかりません。簡単な検査ですが、不整脈、心筋梗塞、狭心症などを調べる上でとても重要です。

しかし、弱点もあります。何らかの症状があるときだけリズムや波形が異常になるものがありますが、検査を受けているときに、タイミング良く症状が出るとも限りません。そんな時のため、24時間ホルター心電図や運動負荷心電図といったものがあります。当院では24時間ホルター心電図はしていますが、運動負荷心電図はできません。それが必要な方は、大分循環器病院等へのご紹介ということになります。

専門病院では、心臓に関してはカテーテル検査等いろいろな精密検査ができますが、一番基本的なのは安静時の心電図です。まず何か症状があれば、お近くの病院、もしくはかかりつけの病院で心電図をとってもらいましょう。早めの受診が大切です。

                      (文:検査技師 Y)