食事摂取基準が変わります

こんにちは。

12月も中旬にさしかかり、今年も残すところあと少しになりました。

2015年が来るということで、今回は「食事摂取基準」のお話をしたいと思います。


ご存じの方もいらっしゃると思いますが、厚生労働省が出している「食事摂取基準」というものがあります。

これは、健康の保持・増進を図るうえで摂取することが望ましいエネルギーや栄養素の量を示したものです。


5年ごとに改定されるのですが、2015年が改定の年になります。

細かいことを言うと難しくなるのですが、今回の主な改定ポイントは3つ。


1.基準の策定目的に、生活習慣病の発症予防とともに「重症化予防」を加えた

 ・エネルギー・栄養素と生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病、慢性腎臓

  病)の発症予防・重症化予防の関連について検討されています。


2.エネルギーについて、指標に「体格(BMI)」を採用した

 ・エネルギーの摂取量及び消費量のバランスの維持を示す指標として、体格

  (BMI)を採用しています。

 ・成人期を3つの区分に分け、目標とするBMIの範囲を示しています。肥満

  とともに、特に高齢者では低栄養の予防が重要です。


3.生活習慣病の予防を目的とした「目標量」を充実した

 ・食塩摂取量について、高血圧予防の観点から、男女とも値を低めに変更され

  ています。

  18歳以上男性:9.0g/日未満(2010年版)→8.0g/日未満(2015年版)

  18歳以上女性:7.5g/日未満(2010年版)→7.0g/日未満(2015年版)

 ・小児期からの生活習慣病予防のため、食物繊維とカリウムについて、新たに

  6~17歳で目標量を設定しています。


と、このような変更がなされています。次回は今回の改定の中で一番身近な塩分の控え方について説明したいと思います。

                     (文:管理栄養士)