戦前の名古屋城写真と愛知県がんセンター

昭和15年(1940)の名古屋城大天守と本丸御殿の彩色写真(著者所収)。5年後の名古屋大空襲(昭和20年5月14日)でいずれも焼失した。
昭和15年(1940)の名古屋城大天守と本丸御殿の彩色写真(著者所収)。5年後の名古屋大空襲(昭和20年5月14日)でいずれも焼失した。

 

 おはようございます!

 

 写真は名古屋城が昭和20年(1945)の名古屋大空襲で焼失する前の、昭和15年にお土産として販売されていた彩色写真です。

 

 名古屋城天守は江戸時代初期の慶長17年(1612)に建てられ、下の写真の本丸御殿と共に空襲で焼失してしまいますが、天守は昭和34年(1959)にコンクリートで再建されました。平成21年(2009)から、焼失した本丸御殿が木造で復元される工事が進み、平成25年(2013)には玄関と表御殿が公開、来年の平成28年(2016)には対面所が公開されて、平成30年(2018)には全面公開されるそうです。半世紀前にコンクリートで再建された天守も、現在木造で立て直す計画が進んでいるとのこと。素晴らしいですね!

 

 ところで名古屋と言えば、私は平成11年(1999)に勤務していた大分医科大学(現 大分大学医学部)附属病院から愛知県がんセンター中央病院に国内留学を命じられ、病院のある名古屋市千種区に居住して放射線化学療法やがん患者さんの入院治療管理の研修を受けました。残念ながら大好きなお城を見に行く余裕がなかったですが、病院スタッフの方々と名古屋名物の味噌カツやきしめんを食べたことが懐かしい思い出です。

 

 お陰様で愛知県がんセンター中央病院の先生方とは今も交流があり、大分のがん患者さんで先端的な治療を県外でも受けたいという御希望の方に紹介しています。もともと愛知県はCTの原理や回転照射を開発した高橋信次先生以来の伝統で先端的ながん治療が進んでおり、紹介した患者さんが元気になって帰られた時は大変うれしかったです。

 

 平成30年に本丸御殿が完成したら、ぜひまた名古屋に行きたいです(^^)/ 

 

                                                                           (文:森本)