今年もありがとうございました。

上:6月27日の大分合同新聞 下:明治末~大正初期の府内城のパノラマ絵葉書(所収)
上:6月27日の大分合同新聞 下:明治末~大正初期の府内城のパノラマ絵葉書(所収)

こんにちは!

 

今日は12月の最終週の月曜日で、今年も残すところあと4日となりました。このホームページも昨夏のリニューアル以来、1年半足らずでビュー数が39000を超え、たくさんの方に見ていただきました。真にありがとうございます。

 

今年を振り返りますと、5月にこのホームページの『大分医療方言集』を見て頂いたOAB大分朝日放送の番組『JOKER DX』の取材を受けたことをきっかけに、ディレクターの北川さんをはじめ、タレントの首藤将太さん(野良レンジャー)と大分の医療方言について楽しいお話をすることができました(ブログ2015年6月1日)。将太さんから『豊後遺産』として認定も頂き、感謝しております。また、8月にはOBS大分放送の村津孝仁アナウンサーをお迎えして、『患者さんに信頼される話し方やコミュニケーションを学ぶ』の御講演を病院スタッフにしていただき、大好評でしたブログ2015年8月27日)。

 

また、地域振興のための活動として、戸次道雪の顕彰を郷土史家の芦刈政治先生と元大野町長の佐伯和光さんらと共に活動している『戦国最強の親子(道雪・紹運・宗茂を大河ドラマにする準備会』のキックオフミーティングを豊後大野市役所公民館で開催させて頂き、会場に入りきれないほどの盛況でした。大分合同新聞でも大きく取り上げていただき感謝しております(写真上参照)。現在、ホームページの外枠(左の青いメニューバーの下)に『戦国最強の親子』のページを設けて、古写真や絵図を含めた三人のわかりやすい紹介や、芦刈先生の研究成果をはじめ、先生がほぼ解読が終わられている戸次道雪の古文書を今月中に公開する予定です。

 

それから、私のフェイスブックを大分市長の佐藤樹一郎さんに見て頂いたことをきっかけに、大分城址公園整備・活用基本計画検討委員に選ばれ、これまではマニアックな趣味だった(^^;)郷土史を通じて、地域に貢献できる機会を頂きました(ブログ2015年11月16日)ことはとてもうれしかったです。写真下は、明治末から大正初期に撮影された府内城の絵葉書をつなげたパノラマ風景です。『回想法に役立つ大分の風景』ページの写真(5-14)・(5-26)に大きく載せていますのでよかったらご覧ください。当時の堀では蓮が栽培されていて、北原白秋の歌白雉城 お濠の蓮の ほの紅に 朝眼よろしも 妻のふるさとが詠まれた風景です。現在の府内城東側の堀を挟んだ公園に白秋の歌碑があります。

 

今年の出来事として一番印象に残ったのは、念願だった災害医療への従事のために、自衛隊予備医官への訓練が修了して任官を受けたことです(ブログ2015年1月26日)。あくまで肩書上ですが予備役とはいえ、尊敬している志賀淑雄少佐(ブログ2015年12月7日)よりも位階が上になってしまい困惑しましたが、責任の重さを痛感しております。災害医療に備えて少しでもお役に立てればと思います。また、予備医官活動を通じて知り合った、大分医大の大先輩である吉岡秀人先生(ミャンマーとカンボジアの国際医療支援を展開されている先生。ブログ2015年9月14日)のご支援も微力ながらさせていただき、来年の3月の大分大学医学部での御講演の開催をお手伝いしております。

 

ここまで書いてきて、郷土史関連の話題が多くなってしまいました(^^;)が、本業の医学についても、11月7日に豊後大野市で開催された第78回 大分県医学会で、

初期診療で診断困難とされる肺血栓塞栓症を迅速に診断、救命しえた一例」と、「大分における Narrative Based Medicine~医療方言と回想法によるアプローチ~」の2題を発表させていただきました。12月には日本臨床薬理学会の年会に参加して、専門医の更新をすませることができました(ブログ2015年12月21日)。臨床薬理学分野では日本医事新報からの企画依頼を引き受けました。

 

以上、年末にあたって今年の出来事を振り返ってみましたが、2年前に当院に赴任してからたくさんの出会いがありました。病院やニコニコ生活村のスタッフをはじめ、地域の皆様に心から御礼申し上げます

 

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。o(_ _)o 

 

                        (文:森本)