『戦前の高崎山から見た風景~その2 由布院方向』

写真上:高崎山頂上から見た西方向(由布院方向。由布山と鶴見山が遠景に見える)。写真下:北方向(別府市街)。上の写真の右下の樹木と、下の写真の左下に映っている樹木は同じと思われる。(筆者所収)
写真上:高崎山頂上から見た西方向(由布院方向。由布山と鶴見山が遠景に見える)。写真下:北方向(別府市街)。上の写真の右下の樹木と、下の写真の左下に映っている樹木は同じと思われる。(筆者所収)

 

こんにちは。

 

以前、このブログで『高崎山(城)から見た風景(2014年12月26日)』として、戦前に撮影された、高崎山頂上から北方向の別府市街の絵葉書を紹介しました。先日、高崎山から見て西方向の由布院側の風景の絵葉書を入手しましたので、北方向の別府市街を望む絵葉書と合わせて紹介します。

 

高崎山は大分市の『高崎山セラピー道路』整備により、戦後伸び放題になった樹木が少し伐採されたため、以前に比べると高崎山から見た別府湾の風景が見えるようになりました。それでも、『戦前の絵葉書のような風景は樹木があって今でも見えない』と、「森林セラピートレイルランニング大会 in のつはる」大会理事長を務められた阿南徹さんから教えて頂きました。

 

高崎山は古くは『四極山(しはつやま)』と呼ばれ、頂上からは別府湾や由布山、鶴見山など四方が見渡せて、豊後国府がある府内(現在の大分市)のどこからでも望める象徴的な山として知られていました。今後、高崎山セラピー道路が更に整備されて、古代や中世から戦前までの風景が取り戻せるとよいですね!

 

                       (文:森本)